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2012年5月15日 (火)

■原発再稼働…マジか?

デジタル文化と原発はたいして関係ないようにも思うけど、電気がなければデジタルライフはないわけだから、無関心というわけにもいかない。
再稼働に関しては、安全性の再確認と、周辺住民の同意がステップとして必要なわけだ。そんななか、福井県おおい町議会が「再稼働OK」の意向を町長に伝えたと伝えられた。最終的には町長→県知事がクリアされないと再稼働決定にはならないと思うが、「この期に及んで再稼働などありえない」とする反対派には、見過ごせない動きである。

ところがニュース映像を見ると、再稼働に賛成する理由として放送されたのは、「生活には電気が必要だから」といった理由にもならない発言。オイオイ。これだったら、「お腹がすいていたので万引きしました」という人を怒れないことになる。お腹を満たす方法はいろいろあるわけで、食べるのはもちろん合法だが、万引きはいけない。原発の是非を評価しないこの発言には、ホントにビックリする。まー、この人も委員か議員だとすれば、そんなにバカなわけでもないでしょうから、もともと「再稼働ありき」の議論であり結論ということなのだろう。地元の自分たちの利益に目がくらんだ結論で、日本国民全体を危険にさらすのはやめてもらいたい。
いわゆる著名人の中にも、「電気が不足すると産業が影響を受けるので……」という意見が少なからずある。これもレベルはまったく同じだ。原発を止めても(年間を通じて)電気は不足しない、という観測もあるし、その気になればそれは可能であると私も思っている。だが、たとえそうでなくても、この人達の意見は、「事故は起きない」という前提なのだということ。事故が起きるかもしれないという前提で再稼働を認められますか? たぶん、「必ず起きるわけではない」と思っているんでしょうね。そうであるならばタイヘン結構。で、それはどのくらいの確率で保証されているのでしょうか? 先日の筑波の竜巻のようなことは、原発の近くでは絶対起きないんですよね?

原発を動かさないと、「こんなに電気が不足しますよ」という強迫、計画停電すると「こんなに危険なことがありますよ」という強迫、「電気代もこんなに高くなりますよ」という強迫。本来、電力会社と国が解決すべき問題であって、脱原発の動きを理由にするのはスジ違いだ。「節電しないとペナルティ」などというのは、本末転倒、主客逆転、我田引水……なんと言っていいかわからないほど、メチャクチャで、自分の罪を客様のせいにするという見当違いも甚だしい。まったく必要のない計画停電で亡くなった方に、東電はなんと言い訳するのであろうか? 現在のような(再稼働問題)状況になったとき恫喝するのに役に立つと思って計画停電してみた、というのが本当ではないかと私は思っている。電気代の値上げも、厚顔無責任なのは明らかだ。
先日の週刊新潮の別ページに、原発の「危険神話」という言葉が載っていて、ひっくり返るほど驚いた。週刊新潮は原発は安全であって「危険」とさわぐのは「危険神話」に踊らされている、と言いたいらしい。ウラン採掘から廃棄物処理まで、どこをとってもキケンだらけの原子力発電を危険という、そのどこが「神話」なのだろうか。読売ならまだわかるけど、こういう原発擁護のメディアがあるなんて。

電力会社の責任が大きいのはもちろんだが、政府の動きも問題だらけだ。大本の責任は自民党政権時代の政府にあるのだから、民主党政権になって改革が進むと思いきや、とくべつ新しい政策は皆無で「これだったら自民党でも同じだったか」と選択を後悔したくなる。といって、すぐに自民党復活とはならないはずだが、だから逆に国民の失望感は大きい。今となってみれば、最期のスカシッペ的に東海原発緊急停止を実現した菅直人が唯一の功績だったりして。
東京電力にお金がないなら、送電部門を分離して売却すればずいぶんお金になるはずだ(要望されているし)。尖閣列島を購入して、米軍の駐留基地と原発を誘致するくらいの政治決断ができる政治家が現れないと、何も進まない気がする(実現性があるとか、名案だという意味ではないので、念のため)。
少なくとも、各自治体の長は、再稼働を認める前に、"フクシマ"の惨状を視察する必要があるだろう。

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