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2012年12月21日 (金)

■相棒 season11 #10 ……お化けが見たいですか?

う〜ん、どうでしょうこの展開。私は認められないですねぇ。即身仏になるっていうのは、修行を積んだ僧侶が究極の段階で決断することだし、もともと宗教家でもない人が衆生の救済を願ったとしても、こっそり山奥で即身仏になっても、おそらく衆生は救済されないと思いますよ。私がやるんだったら、TVコマーシャルぐらい打ってから入定しようと思う。
即身仏になる人は自殺ということになるのだろうが、それを手助けすることは法律に触れることはすでに明らかになっている。だから、即身仏になろうとする本人は、周囲の人間を犯罪者にすることを知った上で実行することになる、というところも問題だ。それに、とくに高名な、あるいは大衆に親しまれたわけでもない、山奥のおじさんが勝手に即身仏になるのを守るために、殺人(未遂だけど)を犯すなどということがあるだろうか? しかも、チャライとは言え警察官であるらしい若者を。まぁ、周囲の人々がその気になることは、無いとはいえないけれど、やはりこの庵主の説明が全くないことが、この人達の熱意が納得できるものとして映らない理由だと思われる。あまり説明しては、ネタがバレてしまうという不安があるのは理解できるが、何もヒントを与えないのはアンフェアである。「鈴の音」だけで「即身仏」に思い当たった視聴者は何パーセントぐらいいただろうか? 最後の即身仏から100年以上、どの仏教の宗派でも誰もなったひとはいないのだ。
もっと気になるのは、2週も費やした事件なのに、背景が何も描写されてないことである。最近の相棒は、意識的に政治的、あるいは社会的なテーマを避けているように見える。事件はどれも個人的な怨みや復讐心が原因で、背景には何もない事が多い。(こういうのは、正月スペシャルとか劇場版にとっておくんですかね)おまけに、最後には死んだ庵主が病室に現れて……という「お化け落ち」なのである。「俺の(知ってる『相棒』)とは違うなぁ」と言いたくなってしまう。

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コメント

そう言われれば、社会的なテーマや政治的なテーマがないですよね。仮に意図的に避けているのだとすれば、自主規制の名のもとにより表現や言論を規制かな?なんて、考えてしまいます。どこかの圧力ですかね。

投稿: リーシャ | 2012年12月21日 (金) 03時11分

たしかに、自主規制とか圧力とか考えちゃいますけどね。あんまりリアルに問題にしちゃうと都合の悪い人もいるんでしょうけど。やっぱり、官房長がいなくなっちゃったから、そっち方面は声がかからないんですよね。なんかスケールの小さい話ばかりですよね。

投稿: 所長 | 2012年12月21日 (金) 20時14分

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